インプラントとは、医学用で「移植する」という意味があり、歯科医療では人工材料で作ったインプラント(人工歯根)を歯の欠損部の顎(あご)の骨の中に埋め込み、その上に歯冠(人工の歯)を製作します。
インプラントは、見た目や耐久性が天然歯に近いため「第二の永久歯」と言われており、虫歯や歯周病、事故などで歯を失ってしまった方向けに部分入れ歯、総入れ歯、ブリッジなどに替わる歯の修復方法です。これまでは、歯を失ってしまった場合、欠損部の両隣の歯を削りブリッジを付けたり、取り外しの義歯(入れ歯)を製作するのが一般的でした。
ところが、ブリッジについては両隣の歯を削ることにより、削った歯まで寿命が短くなったり、また取り外しの義歯は、堅い物を噛むと痛みがあったり、咬む度に入れ歯が動いたりして、食事や会話に不快感が生じる場合があります。
インプラント治療は、お口や口元の自然な感覚と機能を回復することができ、快適な食生活と素敵な笑顔ももたらすことができます。
インプラント手術において神経や血管の位置や骨幅、骨質などを正確に診査・診断することがとても重要です。そのためレントゲン撮影は、もちろん、CTによる精密検査は欠かすことはできません。
手術内容によっては、インプラント治療の前にCTデータをシミュレーションソフトへ取り込み、患者さんの顎骨の状態や骨質を精密に診断した上で、使用するインプラントの種類や径、長さ、角度などを決定していきます。このコンピュータシミュレーションによってインプラント治療の安全性をさらに高めることが可能です。
インプラント治療を行う前のCT診断では、歯科用CTを使用して3次元のデータを取得し、ノーベルガイドシステムにて解析します。
前歯1本のインプラント治療の症例です。
症例①の患者様は顎の骨が薄かったので、骨移植を施してインプラントを埋入しました。
症例②は、別の患者様ですが10年経過し、インプラントは骨としっかり結合し安定しています。
奥歯2本のインプラント治療の症例です。前後の自然の歯と比べても見分けがつきません。
上顎の歯1本を残し、他全てが骨移植を伴うインプラント治療です。
できるだけ自分の歯を残すインプラント治療です。
上下無歯顎にコンピュータサージェリーを応用したインプラント治療です。